≪検証≫ 花鉢の日照時間

修善寺の花屋

「あきつフルール」の 秋津ゆきみ です。

検証 というほど 大げさではないのですが、

お客様のご質問で「この鉢物は室内で大丈夫ですか～？」

と聞かれることが、多々あります。

カーテン越しの日差しでもあたると良いですね。

とお答えすることが多いのですが、

先日 入荷した「カランコエ・ウエンディ」という花鉢について～



＜↑ 半日陰の外置き＞




＜↑ まるっきりの室内で陽も当たらない状態＞


見比べてみてください。


大きさこそ大差ない感じがしますが、

色艶が全く違いますよね。

元気度が全く違う。

私達 人間も お日様に当たらないと

「もやしっ子」とか「風邪をひく」と言われたような気がします。

さて、このカランコエは、葉っぱが肉厚で、多肉植物です。

葉っぱに水を蓄えているので、お水は少な目でOKのお花です。

そして、蕾をつけるためには夜は真っ暗がお好き～

という「短日植物」

人工的に、昼を短く真っ暗な夜を長くという作業を繰り返すと

蕾を付ける植物です。

「短日植物」のお話は また別の機会にすることにして、

花鉢物の日照時間について、話を戻しますね。


温室育ちの花鉢は、市場に出荷された後、花屋に来て、

それからお客様のところに渡るのですが、

かなり環境に変化がありますよね。

先ず、現在の環境に「慣らす」為に、

徐々にお日様に当てていくと良いと思います。

自然の雨に当てることも必要です。

(胡蝶蘭やカトレアなど蘭系は除く）

日照時間は長ければ良いというものでもなくて、

午前中の日差しがベストです。（2~3時間でOK）

夏の西日は、特に葉焼けの原因になったり、

花自体の夏バテの原因にもなります。

どうしても 室内でしか 育てられない方は、

せめても、午前中の日差しの方向にお花を置いて、

風通しを良くしてください。

それだけでも 充分植物は 喜ぶと思います。

植物も、私たち人間とどこか似ています。

暖かくなったら、水分も欲しいし、お日様にも当たりたい。

部屋の中 ばかりじゃなくて、たまには外に出た～い。



「お花の気持ちになれると良いのにね」って思うけど、

これがなかなか無理なんですよね～。

ひ弱な子になってしまった、一鉢

頑張って 再生してみますね。

また、ご報告します。



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