自分のルーツについて～

修善寺の花屋 「あきつフルール」の
秋津ゆきみ です。

いつも はなちゃんブログをお読みいただいて
ありがとうございます。

7月はブログネタがいっぱいだったのですが、

全くブログが書けなくて、

時間管理の悪さに我ながらショックでした。

8月は 仕切り直し～ということで

自分のルーツについて今日は書いてみます。

私は、「花」とは全く無関係な家庭環境で生まれ育ちました。

父は、日本料理の板前で、私が小学生になった年に

夫婦で「和食処」の店を開業しました。

学校から帰るのは、取りあえず店で、

いつも「お出汁の香り」と「魚の匂い」

「鰻のかば焼きの香ばしい匂い」「白米が炊き上がったいい香り」

水槽には 伊勢海老やサザエがいて～

そんな環境の中で 育ちました。

今の味覚を作っているのは、その頃の影響があると思いますが、

職業としては全く興味を持てませんでした。

それでも、「調理師免許」だけは持ってはいるのですが・・・。（笑）


では、「花」に興味があったのか？というと

これもそういうわけではありませんでした。

「お前もお花ぐらい生けれるようになれや～」と

父の一言で「池坊」を習いに行く羽目になりました。（笑）

最初は嫌々だったのですが、

「池坊」「草月」と学び、

その後フラワーアレンジメントを学ぶ

という 道筋を作ってくれたのは、父の一言からでした。

花屋を開業し、結婚をし、今 花屋の女房になって、

大好きな仕事をしているわけですから。

人生は、どこでどんなことになるのか全く分かりませんね。

一昨年、父が他界してから 思うようになったこと・・・

それは 自分の人生には 父の影響が大きかった ということです。



↑↑「飾り切り」　

春には ウドなどをサクラの花びらに見立てたり、夏にはシロウリやキュウリを雷や蛇腹に切ったり

秋には ニンジンなどをモミジやイチョウの葉の形にしたり

冬にはユズを松葉にし　ニンジンを梅の花に形作り ダイコンとニンジンで紅白を表現したり～と

四季折々を「飾り切り」で表現します。



父が毎日やっていた「飾り切り」を見て育ちましたが、

この作業は、今の花の仕事や

意外にも細かい手仕事が好きな私の

どこかルーツのような気がして成りません。

「カービング」などという言葉が流行る遥か昔に

見ていた、父の「飾り切り」

どこか懐かしくて、もう一度見たいけど

もう見れないという 寂しい思いを持ちながら、

父に感謝したい～気持ちでいっぱいです。

今日は、こんなお話でした。



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