通いなれた道～「花」「香り」「音楽」

修善寺の花屋
「あきつフルール」の 秋津ゆきみ です。

いつもはなちゃんブログをお読みいただいて
ありがとうございます。



午前中 天城の病院へお花のお届け。

実母が最期を迎えた病院だ。


ふと、数年前の早春を思いだした。
毎日毎晩通い続けた道だ。。

仕事が終わり暗い夜道を、車で飛ばす。
翌朝早朝、帰って仕事～

その時は、寒すぎて
病室から見る狩野川の対岸の桜は
まだ固ーい蕾で、
遠くからは桜とは見えない枯れ枝に見えた。

春一番を届ける沈丁花は
甘ーい香りを放っていた。
暗闇で姿は見えない。
早朝も 探すがどこで咲いているのか～

車のBGMはユーミンの「春よ来い」だった。
母が大好きな曲だ。

こと切れても 尚暖かった母～

今日は、その全てを思い出してしまった。

涙腺がゆるんだ。

今 桜はふさふさと緑で、
水もまだ冷たくはない。

でも、私の五感が
全てあの瞬間を呼び起こす。

視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚



毎日の花の仕事～

「亡くなった母が、父が このお花
この香り 好きだったんです。」
そう言って、お客様がお花を
買い求める時の気持ちが、
手に取るようにわかる。

おそらくは、全ての情景が浮かんでいるんだろう。


秋の彼岸も近い。

私の仕事は
視覚・触覚・嗅覚で感じるとる仕事だ。

お客様の思いに添うことができる
自分でいたいと思う。


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